2008年4月4日金曜日

地盤改良の知識

昨年発生した中越沖地震の復旧・復興工事が本格的に始まりました。特に戸建て住宅の建て替え・修理工事は雪解けを待てない被災者の切実な要請から、一足先にあちこちで基礎工事・建て方工事が始まりました。現地の住宅地盤は総じて設計荷重を満足できない、いわゆる軟弱地盤で被覆され、設計者は大変悩む地域の一つです。ある住宅営業の方からこんな相談を受けました。「地盤が大変悪いので、地盤改良業者から≪適当な改良方法が見当たらない≫との回答を受け大変困っていますが、適切な工法はないですか?」 地盤改良業者の多くは、セメント系固化材を使用する工法か小口径鋼管杭工法でもせいぜい1~2工法程度の知識しか持ち合わせておりませんし、最近よく目にする自然に優しい工法は 「まず保証ありき 」で「 実験データ不足及び解析資料不足 」から首をかしげてしまう事もあります。どの業界でも「 本物 」が求められている様です。

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