2008年5月2日金曜日

ベタ基礎

建物水平工事を行うに当たり「ベタ基礎」は大変です。特にアンダーピニング工法を採用する場合は、「布基礎」と比較するとかなり割高になります。施工手間が掛ることが最大の原因です。近年「ベタ基礎」を採用する設計者が大変多くなっています。「基礎・地盤補強」に関する技術・性能もかなり進歩したようにも思いますが、小生はこう考えます。「いくら現在良い地盤であっても、改修工事を念頭に入れた基礎・地盤補強を施すべき」と。基礎工事は配筋はもとより、生コン打設以降の養生方法・期間が大切です。天気にかなり左右されます。地盤改良は工法ごとに品質管理・確認が大切です。しかし近年は「ともかく安く・保証さえつけば、何でもあり」の風潮です。「基礎・地盤は大切です」との認識は皆さんお持ちのようですが。「形あるものは壊れます」 「基礎・地盤」も同じですが、補修・改修の際最も「原因の特定が困難であり、費用負担が高額になる」場合が多いことも事実です。一般住宅では、まず「布基礎」を採用することが適当です。「点で改良する-柱状改良工法・鋼管杭工法等」の地盤改良を施す場合は「ベタ基礎」は論外です。